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2015
05.08

業界専門用語

Category: ニュース

 日本経済新聞2014年3月15日の記事「敷金取られすぎ… 泣き寝入りしない交渉ワザ」によると、賃貸住宅の敷金・礼金などお金に関するトラブルが後を絶たない状況です。そんな中、日本住宅性能検査協会が2014年8月29日、民法改正の原案を発表しました。改正内容には「敷金を家賃などの担保とする」旨を記載しており、毎年1万4000件報告されていた「原状回復に関するトラブル」の減少につながることが期待されています。



業界専門用語 
(イメージ画像)


 「敷金」という慣習はいつ頃からあったのでしょう。そして「敷」という文字にはどういう意味があるのでしょう。そのルーツは江戸時代に遡ります。同時代の結婚では、何かと入り用の新婚家計に使うためと、お嫁さんが実家からお金を持たされていて、これを「敷金(しきがね)」と呼んでいたのです。

 そして、もし離婚した時には、そのお嫁さんと一緒に敷金も帰すのです。まさに「敷金」の認識そのものと言えます。ちなみに、「敷」の字は、屋敷、敷地など不動産の世界でよく用いられる漢字です。




 このような意味が捉えづらい専門用語が、不動産・建築の業界には古くから多く存在します。建築用語の一例として、住宅の基礎では「ベタ基礎」と「布基礎」の仕様が多く用いられますが、この「布」とは「水平」を意味します。ですから、布基礎は「底の部分が水平になっている基礎」という意味になります。




 他にも、法律用語に「善意」という言葉があります。この「善意」とは、「事情を知らない」という意味です。よくドラマや映画などで「善意の第三者」という使われ方をしますが、これは「かくかくの事情について、何も知らないアカの他人」ということになります。反対に、事情を知っている場合は、「悪意」となります。これら「善」「悪」の意味は、いわゆる善い悪いの意味ではありませんので、使い方を間違えないようにしましょう。




 最後に、測量用語の「縄伸び」という言葉について触れます。これは、実際の土地の面積が登記面積(法務局に登記されている面積)よりも大きい時に、「縄伸びしている」という使い方をします。

 では、なぜそのようなことが起こるのかというと、ひとつには測量技術の未熟さがあります。現在と比べ、昔は測量技術や機材が劣っていたため精度の甘い測量結果になってしまったのです。

 また、江戸時代以前の「検地」の際、年貢の負担を軽くするため故意に測量面積を過少申告したという歴史があり、そこで測量の道具として使用されていたのが縄であったことに由来しているとも言われています。




 専門用語や業界用語をひも解くことで、日本古来の歴史や風習を知ることができます。今更ながら、日本語の興味深さを感じてしまいます。


 
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