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2020
05.11

何十年経っても変わることができる~団地の話

Category: ニュース
 
 SUUMOジャーナル2020年3月26日の記事『老朽化進む「団地」に新しい価値を。注目集める神奈川県住宅供給公社の取り組み』にて、神奈川県の団地再生プロジェクトが紹介されています。建設から40~50年がたち、今やノスタルジックな響きさえする「団地」。どのようにして新しい価値を生み出していったのでしょうか?



何十年経っても変わることができる~団地の話 
(イメージ画像:フリー素材より)



 神奈川県住宅供給公社による団地再生プロジェクトは、2020年の「第14回ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)」の最優秀賞を獲得したとのこと。ちなみに「ファシリティマネジメント」とは…不動産業界の方にはなじみがあるワードかもしれません。その概念は、不動産と周辺環境を維持管理しながら、効率的・戦略的に経営していくというもの。アメリカで生まれたんだそうです。




 さてこちらのプロジェクト、2015年に起きたボヤ騒ぎが発端となりました。住人の情報を得るのに時間がかかったため、その後統合的なデータベースを導入したのだとか。各戸の基礎情報・資産情報・修繕状況・財務状況・入居契約・募集情報などの必要な情報を管理。加えてコールセンターを設置し、ニーズの把握や情報のフィードバックなど、経営に必要な情報も集められるようになりました。




 これらの情報から団地ごとの強みや課題が浮き彫りになり、課題解決への手がかりが見えてきたのだそう。さらに新しい施策→実行→反響→次回以降の改善という、PDCAが回り始めるようになりました。ビジネスの世界では当たり前のように行われているサイクルを、団地経営に取り入れたことが成功につながっているようです。




 団地に限らずマンションやアパートなどの集合住宅は、維持管理・メンテナンスが重要。何十年経っていても再生可能というのは希望が持てますね。せっかく縁あって住み始めた場所ですから、できるだけ長く快適に暮らしたいと思うのは当然です。




 ここで神奈川県住宅供給公社がおこなっているユニークな取り組みを見てみましょう。

・横浜市保土ケ谷区
すべてを修繕するのではなく、あるものを活かした対応
断熱や給排水など適切な箇所のみを改修、リノベーションして、新しく売り出す

・中郡二宮町
残すか壊すかを選別。もちろん壊す方に住んでいた方は残す棟にお引っ越し
セルフリノベーションも可能に(原状回復不要!)
共同菜園や農業体験でコミュニティを創出

・横須賀市
高齢者が多い団地に、大学生に住んでもらう「団地活性サポーター制度」
世代を超えたふれあいが生まれる

・相模原市南区
空き家を活用にぎわいをふたたび。カフェ、児童クラブ、こども食堂として利用
子育て世代、シニア世代など幅広い層が集う場所に

などなど、それぞれの団地の特色を活かした取り組みが生まれています。受賞の理由には、持続可能な社会への取り組み、地域社会に貢献していることが高く評価されているのもうなづけます。




 公社の方が言うように「団地は大きなシェアハウス」。この発想、いいですね。住民同士がゆるくつながる、ほどよい距離感を感じさせます。災害やウイルスなど、思わぬ驚異に見舞われる現代の社会。人とのつながりがより大切になっていくことでしょう。現状は「STAY HOME」ですが…HOMEをより魅力的にする神奈川県住宅供給公社の取り組み、他県にも拡がっていってほしいですね。




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