FC2ブログ
2015
04.17

日本が誇る世界遺産

Category: ニュース

 日本経済新聞2014年7月21日の記事「富岡製糸場の来場者、過去最多 4カ月弱で昨年度超え」によると、富岡製糸場が世界遺産に登録されて以降来場者数が急増し、わずか4ヶ月足らずで昨年の来場者数を上回って過去最高を更新し、現在もその状況が続いているとの事です。



日本が誇る世界遺産 
画像提供 富岡市・富岡製糸場



 世界遺産登録は、観光事業発展に寄与するだけでなく、地域の商業施設など不動産価値の上昇にもつながります。ここ数年、日本国内の名所や文化が世界遺産に登録されていることに加え、アベノミクスによる景気回復、円安の進行、東京オリンピック招致決定などの景気牽引要因から、台湾や香港、シンガポールなど、東アジア各国の富裕層が、日本の観光名所の不動産に購買意欲を加速させ、価格上昇の一因となっています。




 世界遺産はもちろん「古い」「珍しい」だけで登録される訳ではありません。日本の名所・旧跡が世界遺産に登録されるに至ったのには、「日本独自の施工技術」が文化的・技術的に優れたものと認めらた側面もあるのです。




 富岡製糸場にある様々な建物の設計に携わったのは、フランス人のオーギュスト・バスティアンという人で、その建築の特徴は「木骨レンガ造」という工法です。これは木材で構造(柱や梁)を組み、その間に空いた壁部分にレンガを積んで埋めていくという工法です。

 単純なレンガ造りにしなかった理由は、地震国日本ではレンガ積みだけでは問題があると判断し、揺れにも強い「木造軸組工法」を併用しました。この木骨レンガ造の壁は、レンガという西洋由来の材料を使用しながら、「木造軸組工法」という日本の伝統技法をミックスした「ハイブリット方式の工法」ということだったのです。

 ちなみに、木造軸組工法はあの世界遺産「法隆寺」の建築工法であり、築後1300年経過してなおその耐久性の高さを誇示しています。現在でも、住宅はもちろん、集合住宅や店舗の工法として、最近では自然素材を利用しようという観点から、小中学校の校舎や小児専門病院などの公共施設でも採用されています。




 他にも京都清水寺の舞台を支える「地獄止めによる懸造り」の構造、沖縄グスク遺産群の石造建造物など、日本の世界遺産は、その過酷な気象条件に耐え、芸術的にも優れた、世界に類を見ない「技術遺産」とも言えるのです。




 最後に「軍艦島」を紹介します。軍艦島には、1916年に建てられた日本最古の「鉄筋コンクリート造のアパート」が存在していました。その施工は困難を極め、鉄筋には炭鉱で使用したワイヤーロープの廃材が使用され、セメントと一緒に貝殻を混入させるなど、現在では考えられないような試行錯誤を重ねて建てられた建築物なのです。物資・技術の不足を、知恵で補おうとする日本人の気質が表れている、我が国自慢の「世界遺産」と言えるでしょう。


 
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top