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2015
01.28

ホテルの客室単価上昇

Category: ニュース

日本経済新聞2014年8月23日の記事に、「ホテルの客室単価、5~10%上昇 訪日客増え稼働率高く」という記事がありました。



ホテル客室 
(イメージ画像)



 しばらく前は、一流ホテルでも休日のキャンペーンで驚くような安値で宿泊プランを組んだり、一休.comなどの予約サイトを使い稼働率上昇を図っていました。宿泊だけでは稼働率が上がらず、デイプランを設定し昼間の休憩需要を取り込もうとしていたシティホテルもあったほどです。しかし、そのような小手先の稼働率向上策に頼らなくても、都心部のホテル稼働率は現在8割超で推移しています。そのため、一時期のようなキャンペーンは減っています。



 2014年5月に本館を建て替える計画を発表したホテルオークラ東京では、この影響で客室単価が10%程度向上したようです。そのようなチャンスがあるにもかかわらず、建て替えをすることで東京五輪の特需に備えるとともに、五輪後の日本経済や観光需要の拡大による訪日客を取り込もうとしているのです。現在の客室単価向上が一過性のものと判断しているのであれば、大規模な建て替え計画を検討することもないのですが、将来の見通しも明るいと考えているからこその決断であることは間違いありません。



 現在の東京は、ペニランシュラ・コンラッド・リッツ・フォーシーズンと一流外資系ホテルが続々と参入しています。しかし、このような超高級ホテルばかりではなく、普通の観光客が宿泊できるようなホテルは、東京五輪などの観光需要や外国人ビジネスマンの利用を見込んで増加が見込まれます。



 ホテル経営は、ビジネス需要だけでも不足であり、観光需要も必要です。日本の景気が仮に冷え込んでも、観光需要があれば外国人観光客で需要は確保されます。ホテル利用客はビジネス客ばかりではないのです。その点日本の観光立国にかける意気込みや東京五輪は頼りがいがあると言えるでしょう。



 ホテルの需要拡大は、商業不動産取引にとって大きな位置を占めます。一般的なオフィスビルに比べて敷地が多く必要になるため、取引金額が大きくなるためです。今後の商業不動産取引拡大が楽しみです。



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