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2018
02.08

2017年を飲食店の倒産数から振り返る

Category: ニュース
 
 DIAMOND online2018年1月8日の記事『「木曽路」「くら寿司」も大苦戦、飲食店倒産が激増』にて、国内の外食産業の倒産件数についての統計が紹介されています。2017年は、2016年の実績を上回るペースで倒産が進んだとのこと。入れ替わりの激しい業界とはいえ、やや厳しい状況が続いています。



2017年を飲食店の倒産数から振り返る 
(イメージ画像:フリー素材より)



 外食企業界隈をウォッチしていると、新規オープン、リニューアル、新業態の展開、海外ブランドの日本初進出、その逆の日本ブランドの海外進出など、ポジティブなニュースに気を取られがち。その裏では戦いに敗れ、去っていく会社も存在していたと思うと、ちょっと切ない気持ちになります。




 業界では食材価格の上昇や人手不足に加えて、各カテゴリでの競争激化も重なり、経営悪化に陥る企業が増えいるとか。たとえばカジュアルステーキ店の「KENNEDY(ケネディ)」を展開するステークスの経営破たん。カフェ感覚で気軽にステーキを食べられるというコンセプトは目の付け所がよく、ある時期までは店舗拡大路線を順調に進めていましたが…




 その後、肉ブームが到来し(肉フェスなどもメジャーになりました)、熟成肉など高級路線も登場。しかしそこに立ちはだかったのは「いきなり!ステーキ」。1グラム○円で食べたい分を目の前でカットするライブ感で、人気は急上昇。ステーキの立ち食い形式も珍しく、まさに早い・うまい・安いの三拍子がそろい、「KENNEDY」から顧客を奪った形に。後発ならではのアイデアがズバリ的中した形となりました。




 他には「すき屋」「なか卯」などを展開するゼンショーHD、サイゼリアなど大手外食企業も厳しい経営環境が続いているとの見解。さらにしゃぶしゃぶすき焼きの「木曽路」は赤字決算、「くら寿司」のくらコーポレーションも業績は伸び悩んでいるようです。




 調査した日本フードサービス協会によると、少子高齢化、コンビニ、スーパー、デパ地下の商品開発力アップ、顧客の節約志向など、さまざまな要因が絡み合っているとのこと。消費者心理としては、「バブル期以上の好景気が継続している」「株価も好調」などと報道されていても、あまり実感が伴っていない状況です。




 とは言いながら、本当に食べたいもの・欲しいものにはお金を出すという二極化が進みつつあるのも事実。明確なコンセプトやここでしか食べられないメニューなど、なにかしらの特徴や個性が求められているのかもしれません。味覚が豊かな和食のみならず、さまざまな国の料理や高級料理、はたまたB級グルメまで、あらゆる種類の料理を味わえる日本。消費者の舌も肥えています。




 ひたすら店舗数の拡大を目指すビジネスモデルには限界があるもの。店舗を増やしすぎて経営がままならなくなり、会社が倒産してしまっては元も子もありません。おいしいものを提供しつつ、バランスの良い経営をしていく企業が生き残っていくのではないでしょうか。




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