FC2ブログ
2017
09.11

川を駆け巡るクロネコ!?

Category: ニュース

 ITmediaNEWS2017年8月10日の記事「水上バスで観光客の荷物輸送、ヤマト運輸と東京都が実験 狙いは」にて、新しい「客貨混載」の実証実験が紹介されています。隅田川を運航する水上バスが、乗客と観光客の手荷物を一緒に運ぶというこの取り組み。「手ぶらで観光」を実現すると同時に「災害時の物資輸送」として活用するもくろみもあるとか。一石二鳥・三鳥を見込めるポジティブな試みについて、その概要を見ていきましょう。




川を駆け巡るクロネコ!? 
(イメージ画像:フリー素材より)



 運航ルートは、墨田区の吾妻橋から中央区・明石町の聖路加ガーデン前。スーツケースが2個入る大きさの台車を2台搬入し、客室後部のスペースに固定。輸送中は配達員の方が付き添うとのことです。合計4個のスーツケースしか運べませんが…数は増やしていくのでしょう。実験は始まったばかりなので、今後調整されることと思います。




 乗船口から積み込むため専用の台車を用意し、水上バス自体の改造はナシ。積み込みにかかる時間は2分半ほどというスムースさです。また陸路と違って渋滞がなく、定時運航が可能とのこと。事業化・実用化は未定ですが、これはかなり期待できそう。ヤマト運輸はCO2削減と交通渋滞緩和を目指し、路線バスや鉄道を利用して宅配便を輸送する「客貨混載」を積極的に行っていますので、水上バスでのルートもぜひ整えていただきたいところです。




 そしてもう一つの目的である「災害時の物資輸送」ルートとしての活用について。東京都は、以前から災害時の帰宅困難者や医療・救援物資輸送に水上バスを使うことを検討していたそうです。ヤマトの「客貨混載」と思惑が一致したことで、今回の実証実験に至りました。こういった1×1が2以上になるコラボレーションには新たな可能性を感じます。




 水上バスの船着場はもともと防災船着場という位置づけだったとか。1995年の阪神淡路大震災の際に、船による物資輸送が有効だったという教訓から災害時を想定して設置したそうです(現在69カ所ほど)。水上バスといえば混雑を気にせず優雅な気分が味わえるとか、いつもと違った視点で都会の喧噪を眺められるとか、非日常を味わえるスパイス的なイメージでしたが、そんな使命を帯びていたとは!




 技術やインフラが進歩するとスピードや効率を求めがちです。とはいえその昔、江戸時代には船が重要な輸送/交通手段だったことですし、ここでまた水路が見直されているのはとても興味深いことではないでしょうか。


 
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top