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2017
02.09

脱・日帰りを目指す奈良の「副都心」計画

Category: ニュース
 
 日本経済新聞、平成28年11月19日近畿経済B面の記事「奈良新玄関へ街づくり」によると、奈良は今「脱・日帰り」という目標に向かって新玄関への街づくりを進めています。実は、奈良は観光客の宿泊者数において徳島についでワースト2位です。大仏様で有名な東大寺、鹿が放し飼いになっている奈良公園、日本最古もしくは世界最古の木造建築といわれる法隆寺など名だたる観光資源があることを考えるとあまりに意外です。



脱・日帰りを目指す奈良の「副都心」計画 
(イメージ画像:フリー素材より)



観光資源には恵まれているはずですが…

 奈良公園では、たくさんの観光客が公園内だけでなく道路にまで堂々と出没する鹿に驚き、写真を撮っている姿をよく見かけます。これだけの広い空間を多くの鹿が自由に放されているのは世界的に見ても珍しいという外国人の声もよく聞きます。また大仏様が見られる東大寺も奈良公園内にあり、大仏様の鼻の穴と大きさが同じといわれる柱に空けられた空洞に嬉しそうに身体を入れている外国人の写真は、よくフェイスブックにもあげられています。


 他にも奈良には、京都よりも早く710年におかれた都である平城京があります。そして「古都奈良の文化財」として、東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城京は世界遺産に登録されています。このように有数の観光資源があるにも関わらず、関西の中での宿泊旅行人数は大阪がダントツ一番、京都が二番、兵庫・滋賀・和歌山そして奈良となっているのです。


 奈良公園周辺での半日観光が終わり、京都・大阪へ移ってしまえるアクセスのよさが長時間滞在とならない理由のひとつでしょう。この問題を解決するためには、より南へと人々の拠点を移し、奈良公園以外の観光地へも目を向け訪れてもらう必要があります。




新たな「副都心」を形成する大がかりなプロジェクト

 この計画の中心となる地区は、JR奈良駅と郡山駅間の奈良市・八条地区、つまり奈良市の中心、奈良公園よりも南の地区です。阪神甲子園球場の8倍強にあたる約32・3ヘクタールを一体を整備し、完成は2024年の予定です。


 その開発の目玉となるのは、JR新駅の設置と京奈和自動車道の奈良IC(仮称)の完成で、これにより、JR大阪・奈良間は短縮され45分程度となり、関西国際空港からの道路での移動は1時間15分程度まで短縮されます。この短縮の結果、関西国際空港から直接、奈良に呼び込むことを狙っています。


 奈良公園の最寄駅は近鉄奈良駅であり、奈良で一番にぎわう地区ですが、奈良市役所からたった2kmしか離れていないこの八条地区は、奈良公園方向ではないことと、唐招提寺・薬師寺がある西ノ京地区に隣接していることから、奈良公園以外のところに観光客の目を向けさせることができます。


 またJR新駅は法隆寺駅にも行きやすく、観光客をまた別の世界遺産である法隆寺へと向かわせます。奈良公園だけでない地区に観光客を誘い、滞在型のコースを提案できるかがこの計画の鍵です。


 他にも、7世紀前半のものとされる高松塚古墳や石舞台など古代のロマンを感じられる観光地もあります。この副都心の開発で空港からのアクセスがよりよくなり、奈良を目指し、奈良に滞在する観光客が増え、大阪・京都・神戸だけでない歴史ある古都奈良を知ってほしいものです。




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