FC2ブログ
2015
08.07

空き家をどうするか、空き家にしないためにどうするか

Category: ニュース

 八王子経済新聞2015年6月17日の記事『京王電鉄が「空き家巡回サービス」開始 換気や郵便物チェックも』によると、京王電鉄が京王線・井の頭線沿線全域を対象に「空き家巡回サービス」を始めました。家事代行サービスや住宅リフォームを提供するグループ会社の「京王ほっとネットワーク」の新事業で、定期的に巡回点検してくれるサービスとのことです。




空き家をどうするか、空き家にしないためにどうするか 
(イメージ画像)




 標準プランでは、月に1回換気や通水、水漏れ・雨漏り、庭木や雑草、郵便物の確認、簡易清掃など屋内のチェックを行ってくれます。水まわりは配水しないと匂いが問題になりますし、郵便物がたまっていて人の気配がないと防犯上危険ですし、なかなか細かくカバーしているようです。ニッチですが、家事代行サービスの延長と捉えれば業務の範囲内と言えるでしょう。




 物件の老朽化、人口減少や所有者不明、高齢化による二世帯同居等々理由はさまざまですが、近ごろ空き家に関するニュースをよく耳にします。5月には「空き家対策特別措置法」が施行され、危険な空き家に撤去命令が出されるようになりました。




 そこまでいくともう手遅れかもしれませんが、もっと手が打てる時点で空き家を有効活用できないものでしょうか。例えば、古民家や町屋を再生し新しい価値を見出したり、地方では市役所やデパートを美術館にリノベーションするというケースも生まれています。一般の家屋では難しいかもしれませんが…。いずれにせよ、古いものを大切に使うという考え方が少しずつ浸透してきていると感じます。




 そもそも日本では新築信仰が根強いように思います。基本的に不動産価値は新築時点がMAXで、その後は下がります。何十年もローンを組んでやっと自分のものになった時には、資産価値としては目減りしてしまっています。欧米では築100年くらいの家はざらで、丁寧に住み継ぎ、価格が大幅に下落することもないそうです。




 とはいえ、まずは差し迫った空き家問題。総務省の調査によると空き家率は13.5%で、全国的に増加傾向にあるとのこと。今回の京王グループのサービスは「『住んでもらえる、選んでもらえる沿線』を目指す」という取り組みの一環だそうです。その心意気に光明を見出したいところ。こういった地道な活動がじわじわと効いてくるのではないでしょうか。




 長年培ってきた「家」に対する意識や価値観を変えるのは一筋縄ではいかないでしょう。が「いいものは直して使う」という発想が拡がれば、ちょっとずついい方向へ進むのではないか…といろいろと思いを巡らせることになったニュースでした。


 
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top