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2015
07.28

2015年の地価上昇要因は?

Category: ニュース
 
 日本経済新聞2015年6月5日の記事「地価、84地区で上昇 国交省4月時点報告」によると、三大都市圏を中心に金融緩和や堅調なマンション需要を背景とした地価上昇が続いています。

 なかでも、3~6%と上昇幅が大きかった地区は、東京の「銀座中央」と名古屋駅近くの「太閤口」でした。銀座の地価上昇率は不動産市況のバロメーターとも言われており、さらに名古屋駅近くの「太閤口」は、リニア中央新幹線の開業をターゲットとする不動産投資が、上昇率を押し上げたものとなっています。

 2015年1月1日に国土交通省が発表した地価(公示価格)によると、全国の商業地の上昇率トップは銀座でも名古屋でもなく、石川県の金沢駅前で、これは北陸新幹線開業の影響が大きく寄与したものと思われます。以下2位が名古屋市、3位が銀座中央の順でした。




2015年の地価上昇要因は? 
(イメージ画像)




 不動産の価格は、前述の公示価格などの地価が目安になることもありますが、商業地などでは収益還元方式という別の判断材料によって取引価格が決まるのが一般的になっています。これは、購入価格などのイニシャルコストや所有・維持管理のためのランニングコストなどの「支出」に対して、その不動産が生み出すであろう「収益」がどの程度見込めるかを算出して価格を弾き出すものです。




 ところで、不動産の収益ではテナント賃料や駐車場収入が代表的なものですが、その賃料は駅に近いほど高くなるのが一般的で、大都市圏の駅ビルや駅ナカ店舗などは、好不況に関わらず常に人気があります。そんな駅ビルや駅ナカの賃料の上昇率はどうなっているでしょう?

 東京都内のJR・私鉄・地下鉄について、2011年と2014年の3年間の駅ビルと駅ナカの賃料の比較を見てみます。まず、上昇率1位は地下鉄銀座線田原駅で、上昇率は驚異の26.3%でした。この田原町駅は日本で最も有名な商店街の一つとして挙げられる「かっぱ橋商店街」の最寄駅で、浅草寺からかっぱ橋を訪れる外国人観光客が増えたことが上昇の要因となっています。

 以下2位が東京メトロ丸ノ内線、副都心線、都営新宿線が乗り入れる新宿三丁目駅で、こちらは2013年の「ルイ・ヴィトン新宿店」オープンによるところが大きいようです。そして、3位は東京メトロ千代田線の赤坂駅でした。もともと好不況関係なく地価の高い赤坂ですが、赤坂1丁目の公示価格は14年連続で全国2位でした。




 今回、商業地の不動産市況について述べましたが、住宅地についても触れておきます。2015年の住宅地の公示価格では、ある地域がトップ10を独占しました。そこは福島県いわき市です。

 いわき市は県庁所在地ではありませんが、もともと福島県内で最も人口多く、宿泊施設や飲食店などが県内でも充実していたことから、原発関連の作業員の居住拠点となっていて、本格化した県内の復興需要も手伝い、住宅の需要も大幅に伸びているものと思われます。

 ちなみに有名住宅メーカーの着工数ランキングでも、福島県内の支店・営業所が上位を占めているとのことです。




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