2017
09.25

もっと身近に、イケア

Category: ニュース

 流通ニュース2017年8月24日の記事「イケア/小型店の出店を検討、2020年に国内14店体制を目指す」にて、イケア・ジャパンの事業戦略説明会の概要が紹介されています。2020年に日本国内で14店まで増やし、売上高を2倍にする計画とのこと。800アイテム以上の値下げや、オンラインストアの強化も同時に発表したイケアの今後の展開はいかに?




もっと身近に、イケア 
(イメージ画像:フリー素材より)



 今年10月にオープンする愛知県長久手市の新店舗で9店目となるイケア。その後広島、前橋、北海道、関東、関西での開業を予定しており、14店舗に。消費者のニーズを意識し、駅から近い店舗も検討しているそう。郊外の大型店ではなく新しいフォーマット=小型店での展開も視野に入れているとのことです。「IKEA Touchpoint 熊本」のような形態か、あるいはもっとシンプルに雑貨中心の品揃えとなるのでしょうか?




 IKEA Touchpointとは、店内の商品に加えてカタログやサイトで見つけた商品をオーダーし、数日後に取りに行くというスタイルの店舗。日本では熊本のみで営業…と思いきや、世界的に見てもこの業態は熊本にしかないんだそうです(2015年のオープン時)! 熊本地震の影響で一時営業を中止していましたが、その後リニューアルして再開しています。




IKEAといえば、

・ショールーム形式で、部屋ごとのコーディネイトを提案
・ショールームで見せた商品を展示・陳列
・あらゆる場所に散りばめられてる小物雑貨
・倉庫スペースから商品を自分でピックアップ
・スウェーデン風メニューのフードコート

というように広大なスペースを活かし、客が回遊しながら買い物をするというレイアウトが特徴です。




 今回初めて「IKEA Touchpoint」の存在を知りましたが、2年ほど前から実験的な店舗の準備を始めていたんですね。ブランドとしてはすでに浸透していると思われるので、サテライト的な小型店「IKEA Touchpoint」でもイケアの世界観を演出できるのではないでしょうか。




 小型店と聞いて思い起こすのは、ライバルのニトリや無印良品。いずれも大量の店舗を運営していますが、大型店と小型店をうまく使い分けています。特に最近のニトリは、郊外の大型店と都心の小型店の棲み分けが顕著になっています。無印は路面店・駅ビルやモール内店舗・駅ナカなど、よりフレキシブルなイメージ。業績が好調なライバルたちの戦略が参考になるのではないでしょうか。




 今年4月に本格的にスタートしたオンラインストアにも期待がかかるところ。「マルチチャンネル・リテーラー(=多様な流通チャンネルを持つ事業)」へ拡大していくという方針を打ち出しているイケア。真のマルチチャンネルとなるのは、これからのようです!


 
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2017
09.18

日本のファストフード 回転ずしの底力

Category: ニュース
 
 ニュースイッチ2017年8月6日の記事「ファストフード市場をけん引しているのは回転寿司だった! 立ち食い・セルフ式そば・うどんも女性をじわり開拓」にて、外食産業の市場調査結果が取り上げられています。カテゴリーは、ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、レジャー施設、給食の6種類。中でもファストフードとテイクアウトが堅調な伸びを見せているという、その内容をチェックしていきましょう。




日本のファストフード 回転ずしの底力 
(イメージ画像:フリー素材より)



 まずはファストフードについて。2016年は3.5%増、2017年は2.5%増が見込まれるとのこと。回転ずしや天丼・天ぷらが好調とのことです。マクドナルドの復調も要因の一つだとか。景気は回復基調と言われますが庶民としてはあまり実感がなく、手ごろな価格のファストフードを無意識に選択しているのでしょうか。いったん締めた財布の紐は、そう簡単には緩まないのかもしれません。




 今回の市場調査で注目される業態は、回転ずし、立ち食い・セルフ式そばうどん、CVSテイクアウトフードの3つ。回転ずしは2016年は4.8%増、2017年は3.2%が見込まれるとのこと。大手チェーンがしのぎを削り、店舗数を増やしています。また寿司以外のメニューが話題になることもたびたび。ラーメン、カレー、スイーツなどの充実ぶりは、もはや食のメリーゴーランド!?




 ファミリー層がメインということもあり、子供からお年寄りまで幅広い層が楽しめるメニューをそろえた結果、ジャンルの垣根を越えいったというところでしょうか。増え続ける外国人観光客にも人気のようです。寿司のクオリティを追求しつつも、エンタメ的な楽しさを兼ね備えた回転ずし店。これからの展開にも期待ですね。




 立ち食い・セルフ式そばうどんも好調を維持。「丸亀製麺」や「はなまるうどん」などのうどん系チェーン店の影響が大きいようです。食べ方や具材を自分好みにカスタマイズできるのがうれしい、うどん系の提供形式。ヘルシーに軽く済ませたいときもガッツリ食べたいときも、どちらにも対応できるところも老若男女に受け入れられているのだと思います。




 さらにコンビニのテイクアウトフードも伸びているとのこと。セブンイレブンが市場を開拓してきたお惣菜類が好調のようです。各社オリジナルのスイーツもすっかり定着してきました。サークルK・サンクスと合併したファミリーマートも商品開発を加速していくと見られ、こちらも今後伸びていくことでしょう。




 こうして見てみると、バラエティ豊かな品ぞろえがポイントと言えそうです。また、ニーズに応えるだけではなく、ニーズを掘り起こしていくという企業戦略がますます重要となっていくでしょう。




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2017
09.11

川を駆け巡るクロネコ!?

Category: ニュース

 ITmediaNEWS2017年8月10日の記事「水上バスで観光客の荷物輸送、ヤマト運輸と東京都が実験 狙いは」にて、新しい「客貨混載」の実証実験が紹介されています。隅田川を運航する水上バスが、乗客と観光客の手荷物を一緒に運ぶというこの取り組み。「手ぶらで観光」を実現すると同時に「災害時の物資輸送」として活用するもくろみもあるとか。一石二鳥・三鳥を見込めるポジティブな試みについて、その概要を見ていきましょう。




川を駆け巡るクロネコ!? 
(イメージ画像:フリー素材より)



 運航ルートは、墨田区の吾妻橋から中央区・明石町の聖路加ガーデン前。スーツケースが2個入る大きさの台車を2台搬入し、客室後部のスペースに固定。輸送中は配達員の方が付き添うとのことです。合計4個のスーツケースしか運べませんが…数は増やしていくのでしょう。実験は始まったばかりなので、今後調整されることと思います。




 乗船口から積み込むため専用の台車を用意し、水上バス自体の改造はナシ。積み込みにかかる時間は2分半ほどというスムースさです。また陸路と違って渋滞がなく、定時運航が可能とのこと。事業化・実用化は未定ですが、これはかなり期待できそう。ヤマト運輸はCO2削減と交通渋滞緩和を目指し、路線バスや鉄道を利用して宅配便を輸送する「客貨混載」を積極的に行っていますので、水上バスでのルートもぜひ整えていただきたいところです。




 そしてもう一つの目的である「災害時の物資輸送」ルートとしての活用について。東京都は、以前から災害時の帰宅困難者や医療・救援物資輸送に水上バスを使うことを検討していたそうです。ヤマトの「客貨混載」と思惑が一致したことで、今回の実証実験に至りました。こういった1×1が2以上になるコラボレーションには新たな可能性を感じます。




 水上バスの船着場はもともと防災船着場という位置づけだったとか。1995年の阪神淡路大震災の際に、船による物資輸送が有効だったという教訓から災害時を想定して設置したそうです(現在69カ所ほど)。水上バスといえば混雑を気にせず優雅な気分が味わえるとか、いつもと違った視点で都会の喧噪を眺められるとか、非日常を味わえるスパイス的なイメージでしたが、そんな使命を帯びていたとは!




 技術やインフラが進歩するとスピードや効率を求めがちです。とはいえその昔、江戸時代には船が重要な輸送/交通手段だったことですし、ここでまた水路が見直されているのはとても興味深いことではないでしょうか。


 
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2017
09.07

ドンキの本気?ファッションPB強化

Category: ニュース

 WWD JAPAN2017年7月29日の記事「ドン・キホーテがアメカジとアスレジャーのPB強化、スケールメリットで“驚安”実現」にて、ドン・キホーテのファッション分野の戦略が取り上げられています。現時点でもファッション系アイテムの売上高構成比が22.5%というのも意外なところですが、さらに今後はプライベートブランド(PB)に力を入れていくとのこと。ドンキの考えるファッションのこれからとは?



ドンキの本気?ファッションPB強化 
(イメージ画像:フリー素材より)



 紹介されているのは、アメカジ系のレストレーション(RESTORATION)とスポーツ系のアクティブギア(ACTIVEGEAR)。「情熱価格」という大きな枠ではなく、ブランド名を前面に押し出すのはほぼ初だそうです。このPB開発の責任者は、UNITED ARROWS出身の小田切正一氏。「ドンキでセレクトショップを作りたい」という大原孝治社長からのラブコールを受けプロジェクトに参画し、ブランドの強化を推し進めています。




 ブランド開発やマーケティングの経験が豊富な小田切氏によるドンキのファッション・フィロソフィーとは…「ドン・キホーテは大衆芸能だ!」。モノが売れないと言われている世の中、ドンキならではのワクワク・ドキドキが宿る服を提案するとのことです。カタログ画像を見てみると、なかなか良い雰囲気です。モデルがドンペンをかぶっていなければ、ドンキのPBとは気づかないでしょう!




 そしてやはり魅力的なのが価格設定。例えばアウターは2,990~12,900円、ジャケットが3,900~5,990円、シューズは1,990円など、セレクトショップの半額から3分の1の価格でおしゃれアイテムがゲットできます。さすがの驚安です。全国300余りの店舗で取り扱うため、スケールメリットが見込めるということでこの価格が実現できるんですね。




 小田切氏いわく、オートバックスやニトリがライフスタイルグッズやアパレルを取り扱う動きを受けて、「全国に店舗網を持ち、人々の生活に根ざしている第3勢力の動向に注目」とのこと。確かに、他業種からのフレッシュな発想が良い刺激になるかもしれません。




 また「日用品を買うついでに、洋服も」といったリーチのしやすさも強みになるのでは?タイミングや思いがけない出会いでモノを買ってしまうということ、みなさんも経験がありませんか?人間の消費にいたる心理はさまざまです。思わぬ場面で思わぬところをくすぐられると弱いものです。




 その点ドンキなどのチェーン店は、多店舗展開で営業時間も長いため、直にお客さんと触れ合う機会が多く、つまりチャンスも多いということ。今後はアイテム数を増やしていくそうなので、さらに本腰を入れていくのでしょう。アパレル企業はうかうかしていられないかもしれません!




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2017
09.04

究極のカツサンドは、中目黒にありました

Category: ニュース
 
 BUSINESS INSIDER2017年7月21日の記事「なぜ2万円カツサンドに外国人が殺到するのか? 中目黒ワギュウマフィアの"食通ハック"」にて、和牛専門カツサンド・スタンド「WAGYUMAFIA THE CUTLET SANDWICH」が紹介されています。タイトル通り最高2万円のカツサンドを提供するマフィアとその野望とは?




究極のカツサンドは、中目黒にありました 
(イメージ画像:フリー素材より)



 1000円のメンチカツから、希少な部位のシャトーブリアンを使用した2万円のものまで、すべて神戸牛を使用した7種類のカツサンドを提供するワギュウマフィア。メニューから店舗の仕様まで、外国人を意識した構成になっています。メニューはローマ字表記で、椅子はなくスタンド形式なのも、さくっと食べて、また別の日本食をハンティングに行く、という旅行者たちのスタイルにぴったりはまっているようです。




 和牛のなかでも「KOBE BEEF」は有名ブランドとして認識されています。また、カツサンド自体日本ならではの組み合わせで、ある意味日本食といえるでしょう。外国人旅行客にとってはジャパニーズバーガー、もしくはジャパニーズファストフード的な感覚なのでしょうか。2万円の「KOBE SHABU(神戸シャブ)」をファストに食する勇気はなかなかありませんが…。そういえばトンカツは日本発祥と聞いたことがあります。牛カツもいわずもがなですね。




 以前は映画制作・配給に携わっていたという浜田寿人氏は、アメリカの食品産業がテーマの映画に出会ったことで和牛に興味を持ち、神戸牛の輸出を手がけるようになったとのこと。友人の堀江貴文氏(ホリエモン)と結成したユニットがワギュウマフィアです。それにしても堀江氏の日本の潜在能力をひきだそうとする動きには、先見の明を感じます。最近では出資している北海道の宇宙ベンチャーがロケット打ち上げ、話題になりました。




 ビジネスを推進する浜田氏の想いは、「和牛を世界一にしたい」ということ。ヨーロッパを中心に輸出するとともに、さまざまなイベントも開催しているそうです。和牛をトリュフのように高級食材としてブランドを確立させたいともくろんでいます。今後の展開としては、まず2018年にサンフランシスコ店をオープンさせるとのこと。ちなみに中目黒の店舗にやってくるのは、アジア系やアメリカ、オーストラリアの方が多いそうです。オージービーフやアメリカンビーフとはまったく違う和牛のおいしさに驚いていただきましょう!




 1990年代に和牛の子牛、受精卵、精液を輸出されたことで、海外でも「WAGYU」が生産されるようになりました。が、やはり日本の「和牛」のおいしさを知ってほしいもの。世界のフーディー=食通たちをうならせるためにも、ワギュウマフィアにはますます活躍していただきたいところです!




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